「うちにもあった」——この一言が出たら、そのクイズは成功です。昔の道具と暮らしから、全20問の3択クイズにしました。
ほかのクイズと違って、このクイズには正解より大事なものがあります。道具の名前を当てることではなく、その道具を使っていたころの話が出てくることです。
このクイズが現場で強い理由
① 答えを知らない世代がいない……使っていた方には当たり前の道具です
② 手の記憶が先に動く……洗濯板と聞くと、こする手つきが出てきます
③ 若いスタッフが教わる側になれる……立場が入れかわる時間になります
台所の道具(第1問〜第5問)

【問題1】
まきで ご飯を炊いた
鉄の丸い釜は?
① 羽釜 ② 土鍋 ③ やかん
【ヒント】ふちに つばがあります。
答えはこちら
答え:① 羽釜
羽釜はふちのつばをかまどに引っかけて使う釜で、まきで炊くご飯の定番でした。

【問題2】
炊いたご飯を うつして
入れておく木の器は?
① おひつ ② すり鉢 ③ せいろ
【ヒント】木が よぶんな水気を吸います。
答えはこちら
答え:① おひつ
おひつは炊いたご飯を移す木の器で、よぶんな水気を吸ってご飯をおいしく保ちました。

【問題3】
大豆や米を こなにする
石の道具は?
① 石臼 ② 七輪 ③ 火鉢
【ヒント】回して こなにします。
答えはこちら
答え:① 石臼
石臼は上の石を回して穀物をこなにする道具で、豆腐やそば粉づくりに使われました。
【問題4】
まきや炭で 煮炊きをした
台所の設備は?
① かまど ② ストーブ ③ こたつ
【ヒント】おくどさんともよびます。
答えはこちら
答え:① かまど
かまどはまきを燃やして煮炊きをする台所の設備で、地方によってはおくどさんとよびます。

【問題5】
電気が来る前の冷蔵庫は
何で中を冷やした?
① 氷 ② 水 ③ 風
【ヒント】毎日 運んでもらいました。
答えはこちら
答え:① 氷
昔の冷蔵庫は上の段に大きな氷を入れて冷やすしくみで、氷屋が毎日運んできました。
洗濯とそうじ(第6問〜第10問)

【問題6】
洗たく物をこすって洗う
ギザギザの板は?
① 洗濯板 ② まな板 ③ しゃもじ
【ヒント】波の形にけずってあります。
答えはこちら
答え:① 洗濯板
洗濯板は波の形にけずった板で、布をこすりつけて汚れを落とす道具です。

【問題7】
洗たくや行水に使った
大きな丸い入れものは?
① たらい ② やかん ③ ざる
【ヒント】夏は 行水にも使いました。
答えはこちら
答え:① たらい
たらいは洗濯や行水に使った浅くて丸い入れもので、木や金属で作られました。

【問題8】
布のしわをのばす道具で
中に炭を入れたのは?
① 火のし ② かんな ③ たわし
【ヒント】アイロンの前に使いました。
答えはこちら
答え:① 火のし
火のしは中に炭火を入れて布のしわをのばす道具で、アイロンの前に使われました。

【問題9】
井戸から水をくむとき
使った おけと縄は?
① つるべ ② ものさし ③ はかり
【ヒント】縄でおろして 水をくみます。
答えはこちら
答え:① つるべ
つるべは縄をつけたおけで、井戸に落として水をくみ上げる道具です。

【問題10】
畳の目にそって使う
昔のそうじ道具は?
① ほうき ② モップ ③ ブラシ
【ヒント】草の穂をたばねて作ります。
答えはこちら
答え:① ほうき
座敷ぼうきは草の穂をたばねたほうきで、畳の目にそってはくのがこつでした。
暖と灯り(第11問〜第15問)

【問題11】
炭を入れて 手を
あたためた道具は?
① 火鉢 ② うちわ ③ せんぷうき
【ヒント】灰の中に炭をうめます。
答えはこちら
答え:① 火鉢
火鉢は灰の中に炭火を入れて手や部屋をあたためる道具で、湯もわかせました。

【問題12】
寝るときに ふとんへ
入れたあたためる道具は?
① 湯たんぽ ② 氷まくら ③ うちわ
【ヒント】お湯を入れて 使います。
答えはこちら
答え:① 湯たんぽ
湯たんぽはお湯を入れてふとんをあたためる道具で、朝の残り湯も使われました。
【問題13】
電気が来る前の灯りで
置いて使ったものは?
① 行灯 ② たいまつ ③ 花火
【ヒント】紙のおおいがついています。
答えはこちら
答え:① 行灯
行灯は油を燃やして紙のおおいで光をやわらげた灯りで、部屋に置いて使いました。

【問題14】
夏の夜に ねどこをおおい
虫を防いだものは?
① 蚊帳 ② のれん ③ すだれ
【ヒント】つって 中で寝ました。
答えはこちら
答え:① 蚊帳
蚊帳はねどこをおおって蚊を防ぐ網で、夏の夜の風物詩になっていました。
【問題15】
石油を燃やして
明るくした灯りは?
① ランプ ② ろうそく ③ たき火
【ヒント】ガラスのほやをかぶせます。
答えはこちら
答え:① ランプ
ランプは石油を燃やす灯りで、ガラスのほやのすすをふくのが日課でした。
暮らしの道具としきたり(第16問〜第20問)

【問題16】
玉をはじいて 計算した
木の道具は?
① そろばん ② ものさし ③ はかり
【ヒント】ご破算で願いましては。
答えはこちら
答え:① そろばん
そろばんは玉をはじいて計算する道具で、学校でも仕事でも広く使われていました。

【問題17】
昔の黒い電話にあった
数字の輪は?
① ダイヤル ② ボタン ③ レバー
【ヒント】指で回して かけました。
答えはこちら
答え:① ダイヤル
黒電話は数字の輪を指で回してかける電話で、ゼロを回すのに最も時間がかかりました。

【問題18】
足でふんで動かした
裁縫の機械は?
① 足踏みミシン ② はた織り機 ③ 糸車
【ヒント】電気を使いませんでした。
答えはこちら
答え:① 足踏みミシン
足踏みミシンは足の動きで針を動かす裁縫の機械で、嫁入り道具にもなりました。

【問題19】
お店の人が家を回り
注文を聞きに来ることを?
① 御用聞き ② 出前 ③ 行商
【ヒント】注文だけ聞いて帰ります。
答えはこちら
答え:① 御用聞き
御用聞きは店の人が家を回って注文を聞き、あとから品物を届けるしくみでした。

【問題20】
着物のたけをはかった
昔のものさしは?
① 鯨尺 ② 巻き尺 ③ 三角定規
【ヒント】魚の名前がついています。
答えはこちら
答え:① 鯨尺
鯨尺は着物をはかる昔のものさしで、もとはクジラのひげで作られていました。

このクイズは、答え合わせのあとが本番です。洗濯板の問題で、こする手つきが出た方がいたら、そこで止めてください。言葉で思い出すより先に、体が覚えている動きが出てくる。作業療法では、これを手続き記憶とよびます。年月がたっても消えにくい記憶です。
もうひとつ大事なのは、この時間だけは利用者さんが「教える側」になれるということです。ふだんは介助される立場の方が、若いスタッフに道具の使い方を教える。役割が入れかわるこの数分間に、表情が変わる方がいます。それがこのクイズのいちばんの値打ちです。
道具の実物や写真があれば、ぜひ手に取ってもらってください。持つ・回す・こするといった動きは、そのまま上肢の運動になります。

進め方のコツは三つです。①問題文を読んだら五秒待つ ②手が挙がらなければヒントを読む ③答えのあとに必ず「使ったことはありますか」と聞く。
若いスタッフの方は、知らないことを正直に「知りませんでした」と言ってください。教えてもらう姿勢が、いちばん場をあたためます。間違った説明をされても、その場で訂正しないこと。記憶は人によって違います。
20問を一度にやる必要はありません。「台所の道具」だけ、「暖と灯り」だけ、と5問ずつ区切って、1回15分ほどで切り上げるのがちょうどよい分量です。

ほかのクイズもあります。
【からだのふしぎクイズ20問】あくび・くしゃみ・親指|その場で確かめられる3択
【行事の由来クイズ20問】豆まき・千歳飴・除夜の鐘|なぜそうするの?
【ことばの由来クイズ20問】うだつ・切羽・二の舞|もとの意味は?
【雑学クイズ20問】答えられなくても大丈夫|へえと言いたくなる3択
【日本一クイズ52問】高さ・広さ・産地・乗りもの
【全47都道府県】都道府県クイズ 総まとめ
高齢者向けクイズ 総まとめ

イラスト:いらすとや


