夏に向けて高温多湿となるので、O-157や、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌性による食中毒が多く発生します。
大切なのは正しい知識と正しい方法できちんと予防をすること!
この記事の目次
これからの季節に多い食中毒・特徴と対策
カンピロバクターの特徴と対策
…肉などに付着しやすい
●鶏肉に多い
●他の菌に比べて少ない菌の量で発症する(100個程度)
●中心の温度が75度以上で1分以上加熱すればほぼ死滅する
サルモネラの特徴と対策
…卵などに付着
●卵・肉類・ウナギなどから感染
●卵は賞味期限が切れたら絶対に生では食べない
●ペットからの感染の可能性もあるので、ペットを触ったあとは必ず手洗いを!
●中心の温度が75度以上で1分以上加熱すればほぼ死滅する
ウェルシュ菌の特徴と対策
…カレーの残りなどに潜む
●空気がない場所を好む
●カレーの「寝かせ」はウェルシュ菌のリスクが!
●余ったカレーは“底の浅い”容器に移し替えて冷蔵庫で保存
●できるだけ小さな容器に入れて冷やす
●時間が経つと「芽胞」という殻のようなものを作り、100度で6時間加熱しても耐える
●芽胞ができる前に早めに保存を!
腸炎ビブリオ
…主に魚・貝類に付着
●魚介類に生息
●増殖のスピードが速く3時間で1万倍に!
●魚の表面やエラ部分に付着
●魚を触った手で食品を触ったりまな板を介して二次感染する
●塩分を好む→魚を触った手できゅうりの塩もみを作ると感染する場合も
●真水に弱い→流水で洗えば大丈夫
●魚の表面とまな板をしっかり洗う
腸管出血性大腸菌 O-157・O-111
…牛の腸管内に生息
●毒力が強いベロ毒素というものを出す
●溶血性尿毒症症候群 O-157の毒素により急性腎不全や下痢と血便 溶血性貧血などが発症する
●O-157は牛の腸管内にいる→肉をさばく過程でほかに付着したりひき肉からハンバーグを作る過程で中に入り込む
●ハンバーグ、ローストビーフ、サラダなど様々な食品や食材からみつかっている
●ハンバーグの生焼けは危険なので、中までしっかり火を通す
●O-157は死に至ることも!
食中毒の4大症状
●発熱 ●嘔吐 ●下痢 ●腹痛
注意すべき症状
●血便が出た
●高熱が続く
●下痢の回数が減らない
※キッチンのタオルやドアノブなどを介して感染することも
※菌やウイルス対免疫力の戦いで免疫が負けたら食中毒が起こる
食中毒を防ぐ対策
●食中毒に対しての正しい知識と対策
●十分な睡眠
●バランスの良い食事で健康な胃腸を保つ
出典:おはよう朝日です
食中毒を予防する!食中毒に関する豆知識・雑学クイズ13問
【問題1】
食中毒が多く発生する時期は?
①4月
②6月
③8月
【問題2】
食中毒を予防するための3つの“基本原則“。
正しいのは? 細菌やウイルスを…
①「つけない」「増やさない」「殺菌する」
②「つけない」「増やさない」「気をつける」
③「つけない」「増やさない」「よく見る」
【問題3】
殺菌する細菌の多くは、加熱することで死滅します!
食材にはしっかり火を通すようにしましょう。
家庭の中で最もバイ菌が多い場所は?
①トイレ
②キッチン
③お風呂場
【問題4】
食器洗いスポンジには通常、どれくらいの数の菌がいるでしょうか?
①17万個
②277万個
③37,700万個
【問題5】
買い物の時、肉や魚をいつごろ買い物かごに入れるのがよいでしょう?
①買い物の最初
②買い物の最後
【問題6】
冷蔵や冷凍の必要なものはどのように持ち帰るのが正しい?
①保冷バックなどに入れて持ち帰る
②そのまま持ち帰る
【問題7】
冷蔵庫に入れるときに、気をつけることは?
①冷蔵庫の中がいっぱいになるように保存する
②冷蔵庫に詰め込みすぎない
【問題8】
肉や魚は、汁がもれないように包んで保存する。正しい?
①正しい
②間違っている
【問題9】
手洗いについて正しいのはどちらでしょうか?
①朝一番に手洗いを済ませれば、あとは手洗いをしなくても大丈夫
②調理前、生の肉や魚を触った後、トイレの後には手を洗う
【問題10】
ハンバーグの加熱は、表面が焼けていれば十分である。
①正しい
②間違っている
【問題11】
焼肉をするときに正しいのはどっち?
①焼肉をする時には「肉を焼く箸」と「食べる箸」を分ける
②焼肉は加熱するので「肉を焼く箸」と「食べる箸」は同じで大丈夫
【問題12】
残った食品の取扱いで、正しいのはどっち?
①早く冷えるように、できるだけ小さな容器に入れて冷蔵庫で保存する
②寝かせると味がしみこみやすいので、鍋の中で常温で保存する
【問題13】
食中毒は「におい」「見た目」「味」判断できる?
①「におい」「見た目」「味」がおかしくなければ食べる
②「におい」「見た目」「味」では判断できない
答え
【問題1】②6月
食中毒は、暑い夏の7月8月より6月のほうが多く発生する。
【問題2】①「つけない」「増やさない」「殺菌する」
つけない調理をする時は食材、調理器具、食器に細菌が付着しないよう、しっかり手を洗いましょう。
増やさない細菌の多くは10℃以下で増殖速度がにぶくなり、−15℃でストップします。
冷蔵庫、冷凍庫の温度を適切に設定し、購入した食品で温度管理が必要なものはすぐに冷蔵庫、冷凍庫に入れて保存しましょう!
【問題3】②キッチン
どの家庭のキッチンにも置いてあるであろう、スポンジ。実は、このスポンジの中には、トイレのブラシに付いている菌と同じか、それ以上の数の菌が潜んでいます。
【問題4】③37,700万個
食器洗いスポンジには約93〜7,700万個もの菌が潜んでいるといわれています。
「除菌のできる台所用洗剤」などで、食器洗いをしながらスポンジ除菌をすることが大切です。
【問題5】②買い物の最後
冷蔵や冷凍が必要な食品は、傷まないよう買い物の最後に購入しましょう。
【問題6】①保冷バックなどに入れて持ち帰る
なるべく低温で持ち帰ることで菌の繁殖を防ぐことができます。
【問題7】②冷蔵庫に詰め込みすぎない
冷蔵庫内がしっかり冷えるように、詰めすぎには注意しましょう。7割が目安です。
【問題8】①正しい
肉や魚の汁が、他の食品について菌が増えていきます。
汁がもれないように包んで保存しましょう。
【問題9】②調理前、生の肉や魚を触った後、トイレの後には手を洗う。
こまめな手洗いが食中毒の予防に繋がります。
【問題10】②間違っている
中心部までしっかり加熱し、食中毒菌をやっつけましょう。
加熱のめやすは、中心部分の温度が75℃で1分間です。
【問題11】①焼肉をする時には「肉を焼く箸」と「食べる箸」を分ける
生の肉に触れた箸についた菌が焼けた肉についてしまいます。分けて使いましょう。
【問題12】①早く冷えるように、できるだけ小さな容器に入れて冷蔵庫で保存する
素早く冷やすために、小さな容器に入れて保存することが大切です。
【問題13】②「におい」「見た目」「味」では判断できない
食中毒菌は「におい」「見た目」「味」ではわかりません。
時間がたちすぎたり、少しでも怪しいと思ったら思い切って捨てましょう。
言葉で説明するよりも、クイズ形式にしてレクリエーションにすることで、楽しく知識を深めることができます。
高温多湿になる時期、食中毒を予防していきましょう!