レク・体操のコツ

「やる気を引きだす」デイサービスレクリエーション・ゲームの目的3選

投稿日:2018年4月6日 更新日:

参加する人全員が楽しめるレクリエーションはありますか?

「参加する人全員が楽しめるレクリエーションや体操を教えてほしい」というリクエストをよくいただきます。
リクエストの答えです!

ありません!

「楽しくしなきゃ」という考えを捨てよう

介護施設など、集団でレクリエーションをする場合、参加する人全員が「楽しい」と感じるレクリエーションはこの世に存在しません。
たとえば、高視聴率で超人気のTV番組も、十人十色でその番組が好きな人もいれば、苦手な人もいるのが当たり前。
当然レクリエーションにも同じことが当てはまります。
楽しさや喜びの感じ方は人それぞれ。
性別、過ごしてきた環境、年齢や身体の状況など、一人として同じ人はいないからです。
「楽しくしなくちゃ」と悩んで、レクリエーションをするのが怖くなってしまう人がたくさんいます。
楽しい」だけではなく、目的を明確にしたレクリエーションを目指しましょう。

悩んだときは、時間軸をずらして考えよう

それでも、利用者さんに楽しんでもらいたいですよね。
そこで時間軸をずらして考えることをおススメします。

たとえば、Aさんはその場では楽しそうではないかもしれない。
でも、レクで足を動かすことで、Aさんの3か月後の「歩く喜び」に変わっているかもしれません。
すべてのレクリエーションは、機能回復に繋がっています。
あなたが利用者さんと取り組むレクリエーションは、「いつかの楽しい」に変わっていくはずです。
そのためにも、「ただなんとなくレクリエーションをする」のは、もうやめにしましょう。

なぜそのレクリエーションをするのか、どうなってもらいたいのかを常に考え、根拠のあるレクリエーションを提供していくことが大切です。

レクリエーションの目的は?

人は理由がなければ動きません。
「みなさんレクリエーションをしましょう」または「体操しましょう」
と言っても「なんでそんなことしないといけないの?」と疑問を与えてしまいます。

なぜなら体操する理由がないから。

そこでまず、目的を明確にします。
目的を明確にするとそれが『動機づけ』に変わるのです
動機づけとは簡単にいえば「行動を起こさせるためのきっかけ」です。
「なぜそのレクリエーションをするのか」「なぜその体操をするのか」を説明しましょう。
相手が納得してからがスタートです。

やる気を引きだすレクリエーションの目的3選

目的を明確にする=動機づけ
今までの経験から生まれた動機付けを「動機づけ12個の工夫」と名付け、研修でお伝えしています。
今回はその中から3つ紹介します。

①得られる効果を説明する

一番オーソドックスな動機づけの方法です。
レクリエーションや体操をすることで心身にどんな影響があるのかを説明します。

たとえば
「この体操をすると足腰の筋肉が鍛えられて転びにくい体になりますよ。」
「体を動かすと脳が活性化してボケにくくなりますよ。」
(認知症というキーワードよりもボケの方が高齢者には伝わりやすい場合があります)

②日常生活場面(ADL・IADL)を想像してもらう

歳を重ねるにつれて、『想像力』が衰えてきます。
「転ばないように体操しましょう」と言っても、転んでいる場面や危険性がいまいち伝わらない場合も多いです。
そこで日常生活で困っているであろう場面を具体的に言葉にすることで、リアルにその場面を想像してもらいやすくなります。

転倒危険個所は、トイレやお風呂、玄関の上がりかまち、部屋と廊下の境目の小さな段差など。

たとえば
「トイレで立ち上がる時にふらついて転びそうになることってありませんか?そうならないために足腰の体操をしましょう。」
「○○さん、部屋と廊下の小さな段差で時々転びそうになっているって言っていましたね。足の上がりが悪いと転倒に繋がります。体操で転ばない身体づくりをしましょう。」

③NHKが!お医者さんが!(信用のあるものに頼る)

レクリエーションや体操の効果を私たちが説明しても半信半疑。
なかなか信用してもらえないことがあります。
そこで「高齢者にとって信用のあるもの」に代弁してもらいます。
「プロの人」「その道の専門家」が勧めるものならば動いてくれる可能性は高くなります。

高齢者であれば「NHK」や「お医者さん」といった言葉に弱いことは皆さんもご存知の通り。

たとえば
「今日は、NHKで話題の脳トレをやりますよ」 
「実はこの体操、お医者さん考案した転倒予防体操なんです」

【体がみるみる動き出す?】やる気を引きだす魔法の言葉

まとめ

1 レクリエーションは「楽しくしなきゃ」という考えを捨てる

2 悩んだときは、時間軸をずらして考えよう

3 やる気を引きだすレクリエーションの目的3選
 ①得られる効果を説明する
 ②日常生活場面(ADL・IADL)を想像してもらう
 ③NHKが!お医者さんが!(信用のあるものに頼る)

「なぜそのレクリエーションをするのか」「なぜその体操をするのか」を説明する。
相手が納得してからがスタート。

  • この記事を書いた人
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介護エンターテイナー石田竜生

作業療法士 ケアマネジャー 芸人 リハビリの国家資格である作業療法士として介護施設(デイケア)で働きながら、大阪よしもとの養成所に通い、フリーのお笑い芸人・舞台俳優の活動を続けている。芸人・舞台俳優活動で培った技術を生かして、一般社団法人介護エンタ―テイメント協会を設立。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をモットーに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、日本全国でボランティアやセミナー、講演会講師活動中。開催したボランティアは、のべ150ヶ所を超える。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多くのメディアから取材や執筆の依頼がある。 登録者12000人以上 総再生数200万回以上の YouTubeチャンネルは中高年や介護・医療職から絶大な支持を得ている。【介護エンタ―テイメントチャンネル】で検索!

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