当ブログ『FUNSEED(ファンシード)』では、リハビリやレクリエーションのコツ。高齢者をはじめ、介護・医療業界で働く人を応援する情報を発信しています。
この記事の目次
- 1 足の裏(足底)に刺激を入れると転倒の予防になる!
- 2 「土ふまず」や「足のアーチ」には衝撃吸収の役割がある
- 3 さらに足の裏にはこんなに重要な役割がある
- 4 レクリエーションに足裏への刺激をプラスすることのメリット
- 5 足裏への刺激をプラスしたレクリエーション
- 5.1 【1】今までのレクリエーションを裸足で行う
- 5.2 【2】ラジオ体操や転倒予防体操を裸足で行う
- 5.3 【3】裸足で出来るレクリエーション『新聞たたみ』
- 5.4 【4】裸足で出来るレクリエーション『新聞破り』
- 5.5 【5】裸足で出来るレクリエーション『新聞まるめてポーン』
- 5.6 【6】裸足で出来るレクリエーション『新聞でドリブル』
- 5.7 【7】裸足で出来るレクリエーション『タオルギャザー』
- 5.8 【8】裸足で出来るレクリエーション『タオルで感覚を研ぎ澄ます』
- 5.9 【9】裸足で出来るレクリエーション『裸足で歩きながら感覚を感じる』
- 5.10 【10】裸足で出来るレクリエーション『中重度の人へ向けた裸足レク』
- 6 まとめ
足の裏(足底)に刺激を入れると転倒の予防になる!
足の裏(足底)からの刺激をレクリエーションに取り入れよう。
足裏(足底)は感覚器の役割をもち、傾斜・でこぼこ・滑りやすさなど、路面や床の状況を把握しています。
その感覚が歩行時の転倒予防や危険回避につながっています。
しかし、高齢者は、ほぼ一日中、靴・靴下を履いて過すことも多くなっています。
(施設で生活するご高齢者は特に)
運動不足や、クッション性の高い靴で、土ふまず(足のアーチ)がなくなっていくいきます。
「土ふまず」や「足のアーチ」には衝撃吸収の役割がある
足はアーチ(半円形)になっており、土ふまずや足のアーチは、
●衝撃吸収
●バランスの保持
●姿勢を支える
●疲れの軽減
などの重要な役割を持っています。
さらに足の裏にはこんなに重要な役割がある
◆足の裏は「第二の心臓」とも呼ばれている身体の様々な器官とつながるツボがある
◆五感を刺激して脳への刺激を促す。
◆足指を有効に使うことで足裏の筋肉も鍛えられ、足裏全体を効率的に使うようになり歩行時の負担軽減につながる。
レクリエーションに足裏への刺激をプラスすることのメリット
◆普段刺激することの少ない足裏を刺激することで、今までにない反応や表情をつくりだすことができる。※要介護度が中重度の人には、特におすすめ。
◆足底筋を鍛えることで、衝撃吸収や、姿勢を支えるための「土ふまず(足のアーチ)」を維持・形成する(偏平足の予防)
◆足裏にある身体の様々な器官とつながるツボを刺激する
◆転倒予防・危険回避に重要な足裏の感覚器を鍛える。
◆脳への刺激にもつながる。
足裏への刺激をプラスしたレクリエーション
靴・靴下での生活が長くなると、足裏への刺激が少なくなり、感覚器としての役割が鈍くなるだけではなく、足指や足底の筋肉も衰えていきます。
まずは、靴・靴下を脱いで裸足になってもらい、いつものレクリエーションに足裏への刺激をプラスしてみましょう。
足裏への刺激をプラスするレクリエーションは難しく考えることはありません。
今まで実施してきたレクリエーションを『裸足で行うだけ』で効果があります。
レクリエーションのネタ切れ・マンネリ化で悩んでいる人も、『裸足で行うだけ』でいいので、ネタ切れマンネリ化も無くなります!
まずは今までのレクリエーションを裸足で行ってみましょう!
【1】今までのレクリエーションを裸足で行う
これまで行ってきたレクリエーションに足裏への刺激をプラスします。
レクリエーションのネタはこのブログでもたくさん紹介しています。
例えばこの記事がおススメ↓↓↓
【2】ラジオ体操や転倒予防体操を裸足で行う
ラジオ体操や転倒予防体操を裸足で行ってみましょう。
マンネリしがちなラジオ体操も、いつもと違う刺激が眠っていた感覚を引き起こします。
体操のネタもこのブログでもたくさん紹介しています。
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【3】裸足で出来るレクリエーション『新聞たたみ』
足を使って新聞をできるだけ小さくたたんでいく
※目をつぶれば難易度up
【4】裸足で出来るレクリエーション『新聞破り』
新聞を足の指でつまんだり、床に押し付けたりしながらビリビリと破いていく
※目をつぶれば難易度up
【5】裸足で出来るレクリエーション『新聞まるめてポーン』
新聞をまるめて両足でつかみポーンと上に投げる。
転がった新聞を捕まえて繰り返す。
※目をつぶれば難易度up
【6】裸足で出来るレクリエーション『新聞でドリブル』
まるめた新聞を左右の足でドリブル
※目をつぶれば難易度up
【7】裸足で出来るレクリエーション『タオルギャザー』
①足の指や足底筋を使ってタオルを引き寄せていく
②タオルの先に水を入れたペットボトルなどを置いて、落とさないように引き寄せていく。
更なる筋トレ効果と力の調整能力が必要なので難易度up
【8】裸足で出来るレクリエーション『タオルで感覚を研ぎ澄ます』
①目をつぶって、床の上、タオルの上交互に足を乗せる
「タオルの肌触りはどんな感じですか?」
「床の冷たさを感じてください」
「床とタオルとの違いはどんな感じですか?」
などの声掛けで様々な感覚を引き出す。
②タオルをまるめた上に足を乗せ、足関節をぐるぐると回していく
「足首が回転しているのを感じでください。」
「足の裏が触れている場所が斜めになっているのを感じでください。」
などの声掛けで足関節の細かな動きや、着地面が傾斜になっている感覚を感じてもらう
【9】裸足で出来るレクリエーション『裸足で歩きながら感覚を感じる』
足裏は危険を回避するためのセンサーです。
センサーを敏感に働かせるために床の様子を感じてもらうトレーニング。
①平行棒の中に、座布団、タオルやマット、足つぼマットなどを敷き、足の裏の感覚が変わったら、合図してもらう。
②「今どんな感覚ですか?」「床にデコボコはありますか?」「床は斜めになっていませんか?」などの声かけをしていく。
【10】裸足で出来るレクリエーション『中重度の人へ向けた裸足レク』
要介護度が中重度の人は身体が動きにくく、レクリエーションへの参加が困難なことが少なくありません。
まず裸足になってもらい、足底へ刺激を入れていきます。
上記のレクリエーションを取り入れるのはもちろん、スタッフが足裏をさすったり、タッピングしたり、マッサージして、表情や言動の変化を観察しましょう。
アロマオイルなどを使ってマッサージすることと嗅覚への刺激も期待できます。
まとめ
●足裏(足底)は感覚器の役割をもち、傾斜・でこぼこ・滑りやすさなど、路面や床の状況を把握している。その感覚が歩行時の転倒予防や危険回避につながりになる。
●運動不足や、クッション性の高い靴で、土ふまず(足のアーチ)がなくなっていく。
●足はアーチ(半円形)になっており、土ふまずや足のアーチは重要な役割を持っている。
・衝撃吸収
・バランスの保持
・姿勢を支える
・疲れの軽減
●足の裏は「第二の心臓」とも呼ばれている身体の様々な器官とつながるツボがある
●レクリエーションに足裏への刺激をプラスすることのメリット
◆普段刺激することの少ない足裏を刺激することで、今までにない反応や表情をつくりだすことができる。※要介護度が中重度の人には、特におすすめ。
◆足底筋を鍛えることで、衝撃吸収や、姿勢を支えるための「土ふまず(足のアーチ)」を維持・形成する(偏平足の予防)
◆足裏にある身体の様々な器官とつながるツボを刺激する
◆転倒予防・危険回避に重要な足裏の感覚器を鍛える。
◆脳への刺激にもつながる。
●足裏への刺激をプラスしたレクリエーション
足裏への刺激をプラスするレクリエーションは難しく考えることはなく、今まで実施してきたレクリエーションを『裸足で行うだけ』で効果がある。