レク・体操のコツ

高齢者が元気でいられる秘訣!【役割や居場所をつくる】

投稿日:2018年6月12日 更新日:

たつ婆
ごきげんよう!たつ婆です。リハビリやレクリエーションは、まず対象となる人の身体を知ることから。歳を重ねると人の心身はどのようになっていくのか。学んでいきましょう。

まずは歳をとることを理解しよう

年を重ねれば、心身には様々な変化があらわれます。
今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなり、病気や怪我によってハンディキャップを抱えることもあるでしょう。
思うように身体が動かないことへの悲しみや怒り。
将来や家族への不安やストレス。
当たり前に出来たことを人にお願いする恥ずかしさや戸惑い。
自信を奪い、「健康な人には会いたくない」「世界で一番不幸なのは自分なのではないか」といったマイナスの感情がうまれます。
次第に外に出ることが嫌になり、生きる活力を失っていきます。
寝たきりの大きな原因といわれている、「閉じこもり」や「廃用症候群(安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下)」を引き起こし、さらにできないことが増えるという負のスパイラルがうまれます。

認知機能低下、筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下など
立って歩く、衣服の着脱、トイレなど、最低限の日常生活動作(ADL)ができなくなる
「転倒」すると外出に対する不安や恐怖を抱き、外出を拒否するようになるため、「転倒」は負のスパイラルを生み出す大きな原因となる
身体を動かすこと、喜怒哀楽など感情に刺激を与えること、他者とコミュニケーションとること、社会参加の機会を増やすことで、加齢に伴う心身機能の低下を緩やかにしていく

ご家庭でも施設でも!高齢者とのコミュニケーションのコツ

今回は、ご家族の介護をしている人。介護現場で働く人へコミュニケーションのコツ」をお伝えします。

私たちは当たり前のことを忘れてしまうことがあります。

それは、「人は不死身ではない」ということ。

いつまでも「若いころのまま」でいられる人はこの世に存在しません。
誰もが1秒1秒老いていき、老いと共に「もの忘れ」や、「できないこと」が増えてきます。
これは当たり前の事なのですが、ずっと一緒に暮らしてきた家族の老いには

「お母さんが物忘れなんて」
「家族の大黒柱だったお父さんがこんなこともできないなんて」

と、戸惑ってしまいます。

もちろん「もの忘れ・できないこと」にアプローチし、老いのスピードを緩やかにしていくために、リハビリやレクリエーションをしていくことが重要ですが、「人は必ず老いていく」ということを忘れ、無理に激しい運動を強要したり、もの忘れやできないことに怒りを爆発させてしまったりすることもあるでしょう。
それも当たり前の反応なのですが、介護をする側がイライラしていては、家族の笑顔を生み出すことができません。

なぜなら、イライラは相手に伝わるからです。

人は他人がしていることを見ているだけなのに、まるで自分のことのように感じる共感能力を持っています。
これは、脳の中の「ものまね細胞」といわれる、ミラーニューロンが関係しています。

◆「しんどいしんどい」と言っている人のそばにいるとなぜだか自分もしんどい気分になってくる。
◆イライラしている人のそばにいると、自分も気分が焦りイライラが伝染してくる。
◆笑っている人、「楽しい!楽しい!」と言っている人と一緒にいると自分も笑顔になり楽しい気分になる。
そんな経験が皆さんにも当てはまらないでしょうか?

歳を重ねるにつれて、失敗やもの忘れは当たり前のこと。
わざと「イライラさせよう」と思っている人はいないはずです。
怒ったり強く注意したりするのではなく、そのことを認め、ありのままを受け入れることが大切です。
家族は信頼関係が出来ているので、時には笑い飛ばすぐらいのつもりで接することも、お互いが笑顔でいるためには必要なことかもしれません。

ずっと介護をしていると大変です。
余裕もないと思いますが、少しだけこのことを頭に入れて接してみてください。
いつもとは違う反応が返ってくるかもしれません。

役割・居場所をつくることが人を輝かせる

人は歳を重ねるにつれて、役割や居場所がなくなっていきます。
仕事を退職し、地域の活動にも参加しなくなり、社会的な役割から卒業する。
父として母として家庭内で中心的な存在だったのが「介護をされる側」に変わり、居場所や存在を失っていく。
役割や居場所をなくすことは、自信を奪い、体も心も閉じこもる原因となります。

そこで、家庭でも出来るレクリエーションで、ご家族の役割や居場所をつくっていきましょう。

簡単なお願い事をしたり、昔得意だったことをもう一度やってもらい、「誰かに必要とされ頑張っていたとき」「輝いていたころの自分」を思い出してもらいます。

新しいことにチャレンジすること(例えば高齢者がパソコンを始めるなど)は、とても大変なことです。
でも、昔得意だったことや、当たりまえにやっていたことを再開することは、意外と簡単に出来ます。

「お母さん!危ないからじっとしていて」
「洗濯物は私がやるから」
「お父さんはTVでも見てればいいの」

なんて言わずに、元気だった若いころの「お父さん」「お母さん」に戻してあげましょう。

たとえば 

食事の準備をお願いする 
得意料理を作ってもらう 
掃除や洗濯もの干しをお願いする 
買い物をお願いする 
孫と遊んでもらう 
お金の両替を頼む
趣味だったカメラで家族写真を撮ってもらう  
得意だった裁縫で、孫が学校で使うシューズ袋を作ってもらう
など

介護施設で役割・居場所をつくる方法

利用者さんの役割・居場所をつくり出すために、介護施設でできることもたくさんあります。
たとえば

仕事で大工をしていた人に、施設の収納棚を制作してもらう
仕事でパソコンを使っていた人に、レクで使う脳トレのプリントや、スタッフの名刺作りを手伝ってもらう
主婦をしてきた経験を活かして、施設のおやつ作りの担当になってもらう
お茶や食事を配膳してもらう
フロアの清掃・テーブル拭き・送迎車の清掃をお願いする 
施設でつかうタオルを干す・たたむ作業をお願いする
イベント時に司会をお願いする 
イベントの写真撮影をお願いする
ただ散歩するのではなく、ゴミ拾いしながら散歩をしてもらうことで地域貢献につながる
など

輝いている瞬間を目撃したら、
「ありがとうございます」
「すごいですね」
といった、心から相手を認める言葉、称賛する言葉を忘れずにかけましょう。

その言葉が役割や居場所をつくることになります。
幸せ物質エンドルフィンが出るといわれていますので、きっと表情も明るくなり、笑顔になってくれるでしょう。

  • この記事を書いた人
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介護エンターテイナー石田竜生

作業療法士 ケアマネジャー 芸人 リハビリの国家資格である作業療法士として介護施設(デイケア)で働きながら、大阪よしもとの養成所に通い、フリーのお笑い芸人・舞台俳優の活動を続けている。芸人・舞台俳優活動で培った技術を生かして、一般社団法人介護エンタ―テイメント協会を設立。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をモットーに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、日本全国でボランティアやセミナー、講演会講師活動中。開催したボランティアは、のべ150ヶ所を超える。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多くのメディアから取材や執筆の依頼がある。 登録者12000人以上 総再生数200万回以上の YouTubeチャンネルは中高年や介護・医療職から絶大な支持を得ている。【介護エンタ―テイメントチャンネル】で検索!

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