介護現場で高齢者が一番盛り上がる話題って何だと思います?
ズバリ!
僕たちスタッフの「楽しかった思い出」を聞いている時
じゃないでしょうか。
スタッフの「楽しかった思い出」を共有しましょう。
高齢者に幸せのおすそ分けを。
この記事の目次
高齢者のワクワクを引き出す!レクリエーション2選
高齢者は病気やハンディキャップのために、こんな人が多い。
なかなか外に出られない。
誰かと会う機会も少ない。
旅行なんて何十年も行っていない。
特に高齢者施設では。
少しでも楽しい時間を感じてもらいたい!
スタッフのハッピーだった出来事を共有して、幸せのおすそ分けをしましょう。
2つのリハビリ・レクリエーションを紹介しますが、これを実践すると、高齢者の表情と動きがガラリと変わります。
変わってからが本当のスタート!
「私も行ってみたい」
「もう一度やってみたい」
「私も家族と食べに行きたい」
そう思ってもらうことが『動機づけ』になり、新しい目標につながります。
「それを実現するためにはどうしたらいいでしょう?」
「また○○するためにはリハビリ頑張りましょうね。」
と声かけしていきましょう。
今日のリハビリ・レクリエーションその1
『アナログTwitter』でスタッフとコミュニケーション!
高齢者はスタッフのプライベートを知りたい!
スタッフの近況を「簡単に」紙に書いて報告するのが「アナログTwitter」です。
高齢者はスタッフのプライベートを知りたい!
スタッフの近況報告は、とても興味を持ってもらえるものです。
用紙をスタッフに配布し、
・最近あった楽しかったこと
・家族の様子、旅行に行ったこと
・趣味のこと
・ペットのこと
・最近食べておいしかったもの
など何でもかまいませんので書いていきましょう。
目的・効果
筋力・バランス能力の向上 歩行・立ち上がり訓練 他者とのコミュニケーション
「自分もしてみたい」という動機づけに繋げる
準備物
スタッフの近況を書いた紙
事前準備
スタッフの近況を短い文章や写真で報告する
フロアや廊下の壁に掲示
2週間~1ヵ月くらいのペースで更新
方法
①フロアにスタッフの近況を掲示することで興味を刺激する
掲示場所へ行くことで歩行練習に
その場で立ち上がることで立ち上がり訓練に
姿勢を維持することで筋力やバランス能力の向上に
腕を伸ばせば上肢の運動にも
②スタッフの近況を知ってもらいコミュニケーションの機会を増やす
話題をもとに、スタッフや他利用者とのコミュニケーションが広げていきます。
POINT
文字は大きくはっきり書くと読みやすく、目に飛び込みやすくなります。
カラーペンを使うと、華やかになり、さらに関心度が高まります。
さらに、写真などを入れるとイメージできるので会話も弾みやすくなります。
応用編
高齢者と一緒に、高齢者の日常バージョンのアナログTwitterをつくるのもオススメ。
さらに高齢者同士の交流が深まります。
専用の用紙とペン用意して、気軽に書いてもらえる環境をつくるのも1つの方法です。
「○○さんのお庭には、今の季節、何の花が咲いていますか?」
「じゃあ、そのことをこの紙に書いて、みんなに見てもらいましょう。」
など、何気ない会話から促していきましょう。
高齢者同士のコミュニケーションは大切です。
同年代の友人ができれば、日常生活に楽しみを見つけられるきっかけとなります。
今日のリハビリ・レクリエーション その2
ハッピーニュース
『幸せのおすそ分け』は超簡単な方法で出来る!
レクリエーションや体操の前に、スタッフの最近の出来事を1分程度で話すだけです。
目的・効果
スタッフの近況を知ってもらう ハッピーな思い出を聞くことで「自分もしてみたい」という動機づけに繋げる 脳の活性化
準備物
特になし
方法
①レクリエーションや体操の前に、1分程度でハッピーだった出来事を話す
最近の楽しかったこと・嬉しかったこと・ワクワクしたことなど。
たとえば、
おいしい串カツを食べました!
仕事の帰りに大きな虹を発見しました!
急な大雨で雨宿りしていると、近所の人が車で家まで送ってくれました!
など
②高齢者にも『最近の楽しかった思い出』を聞いてみる
きっとほとんどの人が「そんなもの無いわ」というかもしれません。
それでも構いません。「楽しいことあったかな・・・?」と思考を広げてもらうことが目的です。
POINT
ハッピーニュースは、レクリエーションや体操の前の『つかみ』としてオススメの方法です。
日常の小さなハッピーを見つけるクセをつけていきましょう。
あなたの話を待っている人が目の前にいる!
まとめ
身近なハッピーを探す。
最初は難しいのですが、高齢者に共有すること(幸せのおすそ分け)を続けていると、今まで見過ごしていた、日常の小さな幸せに気が付くようになります。
これって高齢者にも同じことがいえますよね。
高齢者も日常のハッピーな出来事を忘れているだけなのかも。
僕たちスタッフが、幸せのおすそ分けを繰り返していけば、高齢者も「日常のハッピーを見つけるクセ」がついていくかもしれません。
そうなれば、なかなか外に出られない、誰かと会う機会も少ない、そんな日常がもっと充実したものになるかも。
やってみよう!1分で出来るんだから!