レク・体操のコツ

【高齢者レクリエーションがうまくいく『つかみ』】は3つの「きょう」と覚えよう

投稿日:2019年4月16日 更新日:

たつ婆
レクリエーションの反応がいまいちよくない。レクリエ―ションに自信がない。イベントを盛り上げたい。自分の話をもっと聞いてもらいたい。そんな悩みを抱えている人にオススメの記事です。

人が行動するための心理プロセスを取り入れよう

レクリエーションや体操は、毎回高齢者の反応が違いませんか?
月曜日はノリノリだったのに、木曜日同じようなメンバーなのに、なぜかノリが悪く動きもいまいち。
介護現場では、こんな場面に出くわすことが多々あるかと思います。
でもそれって当たり前のことです。
なぜなら、僕たちの目の前にはさまざまな思いを抱えた人がたくさんいます。

身体のあちこちが痛い人
家族のことが心配な人
将来のことが不安な人
中には認知症の人もいます

そんな人たちの前に、いきなりスタッフが現れ、レクリエーション・集団体操を始めても、集中して取り組んでもらえるわけがありませんし、効果は期待できません。

だからこそレクリエーション・集団体操の場面では、

『興味納得行動継続』の心理プロセス

を取り入れることが大切です。

①興味

なんとなく取り組むレクリエーション・集団体操ほど効果を期待できないものはありません。
興味を持ってもらうことで、ご利用者の意識をグッとこちらに向け「取り組む姿勢」つくります。

②納得

「なぜそのレクリエーション・集団体操をするべきなのか」目的を明確にすることで、
深い理解=納得に繋がります。納得するからこそ「やる気」が生まれます。

③行動

「やる気」が上がると集中してレクリエーション・集団体操に取り組んでもらえるので、さらに(目的に応じた)効果的なレクリエーション・集団体操参加となります。

④継続

やる意味を理解して取り組めば、継続していこうという気持ちが生まれます。
その場だけのレクリエーション・集団体操で終わるのではなく、次回の参加・居室での自主トレに繋げるレクリエーション・集団体操を目指しましょう。

 

レクリエーションにも「つかみ」を入れてみよう

僕はレクリエーションや体操するときに一番大切にしているのは導入部分(つかみ)です。
内容ももちろん大切ですが、導入部分に、いかに高齢者を惹き付けるかが大切です。

「つかみ」は関心・期待感を高めること
つかみの効果は・・・

◆アイスブレイク
緊張や警戒で、氷(アイス)のように固まった空気を和らげる(ブレイク)ことです。
◆自己紹介(信頼)
あなたは誰なのかを明確にして信頼関係を築きます。たとえば認知症の方は、毎回あなたを初対面の人のように感じているかもしれません。
この人と何かしたい・なんか楽しそう・ワクワクするといった
レクリエーションの関心・期待感を高めていく効果があります。

では、介護レクリエーション現場で出来る簡単な「つかみ」を紹介します。

 

3つの「きょう」を意識すれば、誰でも「つかみ」がうまくいく!

つかみは3つの「きょう」と覚えましょう。
高齢者の意識をこちらに向け、レクリエ―ションの進行がうまくいきます。

3つの「きょう」は
①きょうみ(興味)
②きょうかん(共感)
③きょうえん(共演)

特に「視覚に働きかけること」を大切にしてみましょう。
※写真はA3の紙などに大きめに印刷したり、SDカードを使ってTVの大画面で見てもらうと伝わりやすくなります。

 

①きょうみ(興味)

介護レクリエーション現場で取り入れたい「つかみ」。
1つ目はきょうみ(興味)です。
高齢者の興味を引くような話題を提示する方法です。
簡単にできますのですぐに取り入れることができます。

●季節を感じられる写真(または実物)を見てもらう


通勤中や散歩中に見つけた季節の発見を感じてもらいましょう。
写真を見てもらうだけで気持ちを切り替えることが出来ます。
タンポポなどを一輪摘んで、実物を見てもらうことも反応が良くなります。

●プライベートで撮った写真を見てもらう


高齢になるとなかなか行けない旅行。
私たちが行った旅行先での出来事を写真に収め、ご利用者にも見てもらいましょう。
きっと「昔行ったことがある」「また行きたいなぁ」など会話が広がっていくはずです。

ほかにも、美味しかったものや今注目のスポットを写真で伝えます。
その写真にまつわるエピソードや思い出を紹介したり質問したりして会話を広げていきます。
視覚で入ってきた情報と、会話によって懐かしさや憧れ、笑いを引き出し、ご利用者の表情がイキイキしてくるのがわかります。
あなたの写真を自分の思い出だけで終わらせるのではなく、なかなか外に出かけることができないご利用者に「幸せのおすそ分け」をしてあげてください。
「この場面をあの人が見たらどんな反応を示すだろう?」
と想像しながら写真を撮ってみましょう。

●「今日は何の日」を伝える


「今日は何の日」をインターネットで検索してみましょう。
日付の確認をしながら、その日にまつわる話題を話せば、興味を持って話を聞いてくれるはずです。

●レクリエーションリーダー(進行役)の位置を変える


いつもは高齢者の正面から進行しているのを、横から進行したり、
「今日は見えやすいように椅子の上に登ります」と言って、椅子の上から進行します。
高齢者は、目線が変わりますので、「おや、今日はいつもと違うな」と新鮮な気分を味わうことができるので関心・期待感が高まります。

 

②きょうかん(共感)

介護レクリエーション現場で取り入れたい「つかみ」。
2つ目はきょうかん(共感)です。
「そうだよね」「そんなことあるよね」と、共に感じられるような話題を提示します。

●新聞やニュースの話題を話す


時事ネタと言われるものです。
季節の話題から、政治経済、スポーツの話題まで。
最近の出来事は誰もが興味を示してくれます。

 

●高齢者にありがちなこと(あるあるネタ)を伝える


「歳をとるとつまずきやすくなります。なぜなら・・・」など、高齢者の身体の変化を伝えます。
実際に参加者の身体にも同じような変化が表れているはずなので、共感しやすい話題になります。
「だから“そうならないためにも”今日のリハレクで転倒を予防しましょう」など、動機づけにもつなげやすくなります。

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●最近あったハッピーニュースを話す


あなたが楽しかった嬉しかった出来事を話します。
どんな些細なことでも構いません。
レストランの料理がおいしかった。友達に子供が生まれたなどなど。
あなたが楽しかった嬉しかった出来事は、聞く側も同じように感じてくれるはずです。
インターネットで調べたことにはないリアルなエピソードがそこにプラスされ、高齢者の心を掴むことは間違いありません。

 

③きょうえん(共演)☜一番簡単 おススメの「つかみ」

共演は、高齢者とスタッフ、全員で同じ動きをすることです。
受け身ではなく、自分から行動を起こしてもらうことでレクリエーションに対して前向きな姿勢が生まれます。
その場に一体感が生まれますので、バラバラな意識が一気に「レクリエーションモード」に切り替わります。
簡単なのに効果が抜群の「つかみ」です。

●一緒に手拍子をする

手拍子は場の空気を切り替える力を持っています。
掌にはジーンと刺激が、耳からは音の刺激が、複数から刺激が入ってくるので、「私もみんなと一緒に参加している」と実感しやすくなります。

●一緒に歌を歌う

その季節に合った歌を参加者全員で合唱します。
一体感と共に、季節感も感じられます。

●一緒に声を出す


「あ~」「い~」「う~」・・・と、あ行を順番に大きな声で言うだけでも構いません。
発声のトレーニングにもなるので、レクリエーション中のかけ声も出してもらいやすくなります。

「つかみ」はOK!これでレクリエーションのやる気が変わり効果も上がる

「つかみ」が上手くいけば「何か楽しそう」「ワクワクしてきた」と、
だんだんとレクリエーションモードに切り替わっていきます。

こうなればレクリエーションが上手くいくことは間違いありません!
ぜひお試しを。

初対面の人の心を一気に惹きつける「つかみ」とは

僕はレクリエーションのボランティアで全国を周りました。
歩対面の方と対峙するので「何が始まるの?」「この子は誰?」と最初は皆さん警戒しています。
そんな人たちといきなりレクリエーションを始めても上手くいきません。
そこで僕は『鉄板のつかみ』を披露します。
は自己紹介も兼ねて、僕のふるさと「富山県」の写真をいくつか見てもらうのです。
「僕のふるさとを当ててみてください」と、声をかけクイズ形式にするとより効果的です。

すると、
「おお綺麗なところやな~」
「どこだろう富山県ちゃうか?」
こんなふうに少しずつ会話が広がっていきます。
そうなれば「つかみ」は大成功!
この兄ちゃんと何かしてみたい ワクワクするそんな思いを引き出すことでその後のレクリエーションがとてもスムーズに進行でき、たくさん動いてもらい大爆笑が広がります。

  • この記事を書いた人
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介護エンターテイナー石田竜生

フリーランスの作業療法士として介護現場で働きながら、お笑い芸人、舞台俳優の活動も続けている。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をテーマに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、ボランティア・セミナー研修講師・イベントゲストとして日本全国を飛び回る。YouTubeで配信している体操や健康のコツは再生回数70万回以上。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多数のメディアで執筆・取材の実績がある。 YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCJhdPzUgJY9n8cFVSY03LhQ?view_as=subscriber)

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