レク・体操のコツ

【介護レク】高齢者レクリエーションの目的・意味とは?ネタ切れしない方法

投稿日:

たつ婆
医療・介護現場で行われているレクリエーションの目的とは?この記事ではレクリエーションの目的やレクリエーションがネタ切れしない方法について紹介されています。

レクリエーションは、介護現場(居宅サービス・施設サービス)に限らず病院や自宅まで、様々な場面で実施されます。

たつ婆こと介護エンタ―テイナー石田竜生は、今まで300ヶ所以上でレクリエーションに関する講演や勉強会、ボランティアを行っていきました。

そこで皆さんから

「レクリエーションのネタがなくて困っている」

という質問をたくさん頂きますが、

ズバリ!
レクリエーションのネタ切れは簡単に解消できます!

介護現場におけるレクリエーションの目的・意味を考えれば、ネタ切れは簡単に解消することができるのです。

改めてレクリエーションの目的・意味を考えてみる

レクリエーションを辞書で調べてみました。

レクリエーション【recreation】
《「リクリエーション」「レクレーション」とも》仕事・勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。また、その休養や娯楽。
出典:recreation(レクリエーション)の意味 - goo国語辞書

これまでの介護現場でも、レクリエーションは「娯楽の時間」「気晴らしの時間」といったイメージで捉えられてきました。

ですから、

レクリエーション=「集団でゲームのようなものをやること」

といったイメージを持つ人も多いようです。

もちろんこういった、生活の中に楽しみを生み出す活動はとても大切です。
でも、レクリエーションを「娯楽の時間」「気晴らしの時間」だけで終わらせていると、いつの間にかこんなふうになってしまっていませんか。

「楽しそうだったからいいや」
「参加してくれたから今日のレクリエーションは大成功」
「レクリエーションの時間だから、ただレクリエーションをする」
「自分の担当だからレクリエーションをする」

スタッフが、こんな思いでレクリエーションをしている場合は要注意です。

それは、レクリエーションを「することが目的」になってしまっているから。
こんな状態が続いているといつの間にか、ご利用者はもちろんスタッフからも、

「幼稚だと感じる」
「マンネリ化している」
「参加する意味が分からない」

といった悩みや不満が出てくるようになってしまうのです。

レクリエーションは「手段」です。
レクリエーションに参加することで、その人にどうなってもらいたいかという「理由」や「目的」を明確にしなければ、せっかくのレクリエーションの時間が無駄になってしまいます。
「なぜレクリエーションをするのか」という視点をもちましょう。
そうすれば、レクリエーションの時間は高齢者の可能性を引き出すとても大切な時間に変わります。

レクリエーションはre-create=『人生の再創造』という意味がある

レクリエーションを英語で表記すると、『recreation』re(再び・戻す)とcreate(創造する)
から成り立っており、
「人生の再創造」
「人が病気から回復すること」
「疲労をいやして元気を取り戻す」
という意味も含まれています。

介護の現場でのレクリエーションの目的・意味

●介護を必要とする人が病気から回復すること
●その人らしい人生を再創造すること
●楽しく充実した豊かな人生を歩むための生きがいを見つけること

と定義できるでしょう。

このように考えると、
レクリエーションは、単に『集団でゲームのようなものをやること』ではない
と合点がいくかと思います。

あなたがレクリエーションの当番になった時に

『集団でゲームのようなもの』をやらなくてはいけない。

と考えるからネタ切れになるのです。

re-create(リ・クリエイト)からレクリエーションを考えてみよう

「人生の再創造」
「人が病気から回復すること」
「疲労をいやして元気を取り戻す」
この言葉の意味からレクリエーションを考えれば、どんどんレクリエーションの幅が広がっていきます。

●スタッフと会話すること
コミュニケーションが減っている人の心が豊かになる=レクリエーション

●施設の周りを散歩
足腰や心肺機能が鍛えられる=レクリエーション

 

●ラジオ体操や集団体操
身体を動かすことが心身の回復に繋がる=レクリエーション

 

●机の上で脳トレのプリントをしてもらう
脳の活性化が身体を動かすことへのやる気に繋がる=レクリエーション

 

●洗濯物干し・洗濯物たたみ
役割を持つこと・日常生活動作(ADL)のトレーニング=レクリエーション

 

●カラオケや合唱
音楽に合わせて声を出すことで気持ちが落ち着く=レクリエーション

 

●インフルエンザ予防教室を開催
ご利用者の体調管理に繋がる=レクリエーション

 

●ぬり絵や書道
新しい趣味を見つけることに繋がる=レクリエーション

「え?こんなことがレクリエーション?」

と思った方もいるかもしれません。
でも、何度も言いますが介護現場でのレクリエーションは、
re-create「人生の再創造」「人が病気から回復すること」「疲労をいやして元気を取り戻す」という目的・意味。

『ゲーム形式のモノ』ばかりにとらわれずに、たまには外に出てみる、机の上で静かに何かをやってもらう、みんなで体操をしてみる、あなたの楽しかった思い出を語ってみる。
こんな風に発想を広げていくと、新しい一面を発見できるはずです。

リハビリテーションは「明日への希望をもたらすもの」

レクリエーションだけではなく、介護現場で欠かすことのできない『リハビリテーション』の目的・意味も考えてみましょう。
リハビリテーションは、機能回復訓練(歩行訓練や筋力増強訓練など)という意味だけではありません。
リハビリテーション(Rehabilitation)は、re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っていて、「再び適した状態になること」「自分らしく生きること」などの意味も持っています。
つまり、老いや病気や怪我のため、さまざまなハンディキャップを抱えたとしても、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべてがリハビリだといえるでしょう。

ただし、リハビリはまだまだ「訓練」としての意味で捉える人が多く、高齢者にとっては「つらい」といったイメージを持つ人も少なくありません。
どんなに心身機能が維持・向上したところで、「つらい」と感じることに喜びを持つことは出来ませんし、継続に繋げることも困難になります。
ご利用者と共に、「自分らしく生きる」ための目標を見つけていき、その目標を叶える手段としてリハビリがあるのです。

これからの介護現場で求められる「レクリエーション」とは?

これからの介護現場でのレクリエーションやリハビリは、以下に示すことを含め、より厳しく質や効果を問われていくでしょう。

◆一人ひとりの「人となり」や「歴史」を十分理解した目標設定
◆心身機能の維持・向上
◆活動・参加の維持・向上
◆介護度が中重度の人への対応
◆対人・社会交流の維持・拡大
◆家族の介護負担軽減
活動・・・日常生活動作(ADL)やIADL(手段的日常生活動作)
参加・・・社会的役割・就業・学業などへの参加 家庭や地域で何か役割を果たすこと

せっかくご利用者と関わる時間を、「遊びの時間」のままか。
それとも「可能性を引き出す時間」と捉えるのか。

今まで現場で実施してきたレクリエーションを、ガラリと変える必要はありません。
私たちが、「視点や考え方」を変えるだけで、「ご利用者のためになる時間」になるはずです。

リハビリの視点でみると、レクリエーションで身体を動かすことは、心身機能や生活機能の維持・向上につながっています。
仲間と共に作業をすることは、新たな生きがいを生み出すきっかけになります。

レクリエーションの考え方を変えるだけで、夢や目標を引き出し、「望む暮らし」を実現するための手段となるはずです。

  • この記事を書いた人
funseed

介護エンターテイナー石田竜生

フリーランスの作業療法士として介護現場で働きながら、お笑い芸人、舞台俳優の活動も続けている。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をテーマに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、ボランティア・セミナー研修講師・イベントゲストとして日本全国を飛び回る。YouTubeで配信している体操や健康のコツは再生回数70万回以上。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多数のメディアで執筆・取材の実績がある。 YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCJhdPzUgJY9n8cFVSY03LhQ?view_as=subscriber)

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