当ブログ『FUNSEED(ファンシード)』では、リハビリやレクリエーションのコツ。高齢者をはじめ、介護・医療業界で働く人を応援する情報を発信しています。
「楽しくしなきゃ」という考えを捨てよう
参加する人全員が楽しめるレクリエーションや体操を教えてほしい
というリクエストをよくいただきます。
でも、集団でレクリエーションをする場合、
参加する人全員が「楽しい」と感じるレクリエーションはこの世に存在しません。
たとえば、高視聴率で超人気のTV番組も、十人十色でその番組が好きな人もいれば、苦手な人もいるのが当たり前。
当然レクリエーションにも同じことが当てはまります。
楽しさや喜びの感じ方は人それぞれ。
性別、過ごしてきた環境、年齢や身体の状況など、一人として同じ人はいないからです。
「楽しくしなくちゃ」と悩んで、レクリエーションをするのが怖くなってしまう人がたくさんいます。
「楽しい」を感じてもらうことだけがレクリエ―ションではありません。
「楽しい」だけではなく、目的を明確にしたレクリエーションを目指しましょう。
『いつかの楽しい・喜び』に繋がるようにレクリエーションを考えよう
悩んだときは、時間軸をずらして考えてみます。
たとえば、Aさんはその場では楽しそうではないかもしれない。
でも、レクリエーションで足を動かすことで、3か月後、Aさんの「歩く喜び」に変わっているかもしれません。
すべてのレクリエーションは、機能回復に繋がっています。
あなたがご利用者やご家族と一緒に取り組むレクリエーションは、「いつかの楽しい」に変わっていくはずです。
そのためにも、「ただなんとなくレクリエーションをする」のは、もうやめにしましょう。
なぜそのレクリエーションをするのか、どうなってもらいたいのかを常に考え、根拠のあるレクリエーションを提供していくことが大切です。
『それぞれの目標達成のため』にレクリエーションを
では、何のためにレクリエーションや体操をするのでしょうか。
筋トレやストレッチのため?
楽しい時間を提供するため?
他者とコミュニケーションをとるため?
どれも正解ですが、その先を考えてみましょう。
その人が「どんな生活をのぞんでいるのか」目標を明確し、その目標の実現のために、レクリエーションや体操を実施することが重要です。