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レクリエーションを拒否する男性にどんな声かけをすればいいのか【人となりと歴史を知る】

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たつ婆
ごきげんよう!たつ婆です。 ご利用者のことちゃんとわかってる?その人を「深く」知るためのツールご紹介します。

当ブログ『FUNSEED(ファンシード)』では、リハビリやレクリエーションのコツ。介護・医療業界で働く人を応援する情報を発信しています。

リハビリ・レクリエーションへの拒否がある方も多いですよね。特に男性。

そんな幼稚くさいことなんでやらなあかんのや!

ただなんとなく『レクリエーションをすることだけが目的』になっていませんか?
それでは、拒否があるのは当たり前ですよね。
一番大切なのは、その人の歴史や人となりを知ること。
そこが分かれば、リハレクの意味も、声かけも変わっていきます。

カルテの1コマではその人の人生は語れない!

私たちは、家族を支え、社会を支え、日本の歴史を作り上げた方々と関わっています。
でも、その人生はカルテや情報提供書の1コマに「略歴」として書かれているだけ。 

「22歳の時に結婚。町工場を経営。平成19年12月1日脳梗塞を発症。右片麻痺。」

これだけでは、その人の歴史や人となりは分かるはずがありません。
ご利用者の「歴史」と「人となり」を知るために、情報収集を行うことが大切です。

すると、これから何がしたいのか、どんな未来を望んでいるのかといった「ニーズ」を探すことができ、何が原因でそれが出来ていないかが見えてきます。

個人を知るためのツールを紹介します。
ご本人・ご家族・スタッフと共に情報を集めていきましょう。

思いもよらない情報が手に入る!『興味関心チェックシート』

1つ目は作業療法士協会がホームページで公開している『興味・関心チェックシート』です。

興味・関心チェックシートは、生活する上で「している」こと、実際にはしてはいないが「してみたい」と思っていること、してみたいまでは思わないものの「興味がある」と思っていることに関して把握するための様式です。
ご利用者のさまざまな生活行為のニーズを把握するためのヒントとして活用することが出来ます。

※生活行為とは・・・
日本作業療法士協会の定義
「人が生きていく上で営まれる生活全般の行為と定義する。生活全般の行為とは、セルフケアを維持していくための日常生活活動(ADL)の他、誠意活を維持するための手段的日常生活活動(IADL)、仕事や趣味、余暇活動などの行為すべてを含む」

興味・関心チェックシートの使い方・聞き取り方法

まず、その生活行為を現在、実際に「している」のかという現行状況を聞き取る。現在していることは、「している」に○を記入する。
していない場合は、その行為を「してみたいと思うか」を聞き取る。「してみたい」と答えた場合、「してみたい」の列に○を記入する。
「してみたくない」と答えた場合、「では、興味はありますか」と聞く。できる・できないに関わらず「興味がある」に○を記入する。
リスト以外の生活行為に思い当たるものがあれば空欄を利用する

※生活行為向上リハビリテーション実践マニュアル 出版社: 中央法規出版  から参考・引用

さらに活用するには・・・※これ大事!

⑤質問の答えを深堀りしていく。たとえば、「読書」を「してみたい」と回答があれば、どんな本を読んでみたいのか質問し、その答えを空欄に記入する。
「してみたい」「興味がある」に○がついた場合は、その行為を達成するための最初の一歩(ベイビーステップ)を設定し赤字で書きこむ。

※ベイビーステップとは・・・
最初にチャレンジする難易度の低いステップです。いきなり高い目標を設定すると、大きな壁に挫折してしまうかもしれないが、ベイビーステップを達成することで、小さな成功体験が自己肯定感を高め、次の目標へのやる気を引き出すことが出来ます。
たとえば、疾患や障害のため、しばらく「料理」をしていなかった人が、いきなり「料理」に挑戦するのは難しい。そこで、ベイビーステップとして「ジャガイモの皮むき」を設定してみます。それをクリアすることで達成感・自己肯定感を生み出します。次は包丁でジャガイモを切る⇒火を使って煮込むというように順番に高い目標を目指していきます。

興味・関心チェックシート使い方例↓

 

●興味・関心チェックシートを使うメリット

・質問内容が統一されているので、誰でも比較的簡単に聞き取りすることが出来る
・聞き取りをしながら会話が広がっていくので深掘りすることが出来る
・いきなり「希望することは何ですか?」と聞かれても、なかなか答えることはできないが、項目ごとに質問できるので本人も忘れていた「潜在的な希望」を引き出すことが出来る。
・項目通りに聞き取りしていくので、驚くような発見をすることが出来る。

たとえば、男性に日常会話で、料理やダンスをしたことありますか?と聞くことはあまりないが、項目通り順番に聞き取っていくことで、「料理をやりたい」「ダンスをもう一度したい」といった隠れたニーズを見つけることが出来る。

「してみたいこと」「興味のあること」からその人に沿った声かけをしていく

人は理由があるから行動します。
動き出す理由を探すことが出来れば、人は動いてくれるのです。
上記の『興味・関心チェックシート使い方例』で紹介したAさんの場合、こんな声かけをすればリハレクに積極的に参加してくれると考えます。

「料理をもう一度するために手のリハビリから始めていきませんか?」
「じゃがいもの皮むきから始めてみるのはどうでしょう?」
「今日はAさんのためにダンスの音楽にあわせた体操を考えました。いっしょにやりませんか?」
などなど。

リハレクに拒否が強い方でも、その人の歴史を知り、その人に合った声かけをすれば参加してくれるきっかけになるかもしれません。

まずは歴史や人となりを知ること。
そこが分かれば声かけが変わる!
声かけが変わればリハレクの参加率もあがるはずです。

動画で学ぶ↓

 

  • この記事を書いた人
funseed

介護エンターテイナー石田竜生

フリーランスの作業療法士として介護現場で働きながら、お笑い芸人、舞台俳優の活動も続けている。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をテーマに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、ボランティア・セミナー研修講師・イベントゲストとして日本全国を飛び回る。YouTubeで配信している体操や健康のコツは再生回数70万回以上。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多数のメディアで執筆・取材の実績がある。 YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCJhdPzUgJY9n8cFVSY03LhQ?view_as=subscriber)

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