レク・体操のコツ

身体が動きにくい人の反応が『ガラリと変わる方法』【本能を刺激せよ】

投稿日:2018年4月3日 更新日:

介護度が中重度の人は特に、リハビリやレクリエーションの時間以外はボーっとしている時間が多くなってしまいます。
何か工夫する方法はありませんか?

こんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
身体が動きにくい人・介護度が中重度の人の反応を引き出す方法を紹介します。

「自然系ドキュメンタリー」DVDを「消音」で再生してみよう

介護度が中重度の人は、身体が動きにくいぶん手作業などに取り組むことが難しいので、どうしてもボーっと過ごすことが多くなってしまいます。

退屈な時間を過ごしてもらうのではなく刺激ある時間を過ごしてもらいたい
その刺激が新たな動機づけに繋がるかもしれない

そんな思いからいろんな方法を試してみました。
最も反応がよかったのが、

施設のTVに
「自然系ドキュメンタリー」DVDをで再生する方法です。

「消音」にするのがポイントです。
消音にすれば、手作業や会話の邪魔になることがありません。

普段はボーっとしている人が、目を輝かせて動物の動きを追ったり、風景を見ながら「綺麗だね~」と声を上げて喜んでくれます。

施設のTVは、ニュースやバラエティーなどを「ただ垂れ流す道具」になりがちです。
自然系ドキュメンタリーを「消音」で再生すれば雑音になることもなく、たくさんの刺激を与えるリハビリアイテムに早変わりです。

 

なぜ、身体が動きにくい方・介護度が中重度の人の反応がよかったのか?

①動物の「かわいらしさ」「美しさ」に反応している

自然系ドキュメンタリー映像には動物の赤ちゃんも映し出されます。
また自然の中の動物の姿は美しい。その姿に人は魅了されるのではないでしょうか。

こんな研究結果があります↓

「かわいい」ものを見ると、人は集中力が高まる!

広島大学の入戸野宏准教授(認知心理生理学)らの研究グループの実験によると・・・

130人の大学生に愛らしい子犬や子猫の写真を見せ、注意力が必要な作業をさせると正確性が高まったといい、米オンライン科学誌「プロスワン」で発表。
大学生に手先や頭を使う作業をしてもらい、動物の赤ちゃんまたは成体の写真を見せて、そのあとまた同じ作業をしてもらった。
作業はゲーム盤の穴から小さなピースを取り出したり、文字列から特定の字を探すなど、器用さや注意力を必要とするもの。
ピースを取り出す作業の結果
子猫・子犬(かわいい写真)の写真を見た学生は、写真を見たあとで作業の成功が増えた。穴からピースを取り出す作業では、成功の回数が約44%増えた。

②自然の美しさに癒されている

自然の風景は心を癒します。
身体が動きにくい方、介護度が中重度の方は特に、外に出ることが少なくなります。
旅行にも行きづらくなるなるので、美しい風景をみる機会がなくなります。
TVの画面越しでもいいので、美しい風景に触れてもらうことは、癒しの効果があるはずです。

 

③本能を刺激している

自然系のドキュメンタリー映像は、動物が動き回ります。
動物がパッパッパッっと「動く様子」には脳が無意識に反応してしまいます。
太古の昔からの人間の習性で、獲物を追う、獲物を捕まえる、身の危険を防ぐなど、そういった本能の部分を刺激していると考えられます。

風船バレーは本能を刺激している!

介護現場のレクリエーションで風船は重宝されています。
風船を打ち合う風船バレーは本能を刺激していると考えています。
あまり乗り気ではない人も、自分の前に風船が来ると思わず風船を叩いたり
身体が動きにくい方も目の前に風船がくると、思わず風船を叩く姿をよく目にします。
獲物を追う、獲物を捕まえる、身の危険を防ぐなど、本能の部分を刺激しているのです。

④「かわいそう」と思うことも刺激になっている

自然系ドキュメンタリー映像には、動物が狩りをする場面も出てきます。
自然の摂理は時に残酷ですが、その様子を見ることで「かわいそう」と感じます。
「かわいそう」と感情が動くことも大切なのです。
高齢になるにつれて刺激が少なくなり、感情の起伏も無くなってきます。
平坦な感情に刺激を与えることこそ、心身が動くための動機づけとなります。

↑「ああ~~かわいそう」「逃げて逃げて~」と大盛り上がりになります。

おススメのドキュメンタリーDVD

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介護エンターテイナー石田竜生

作業療法士 ケアマネジャー 芸人 リハビリの国家資格である作業療法士として介護施設(デイケア)で働きながら、大阪よしもとの養成所に通い、フリーのお笑い芸人・舞台俳優の活動を続けている。芸人・舞台俳優活動で培った技術を生かして、一般社団法人介護エンタ―テイメント協会を設立。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をモットーに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、日本全国でボランティアやセミナー、講演会講師活動中。開催したボランティアは、のべ150ヶ所を超える。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多くのメディアから取材や執筆の依頼がある。 登録者12000人以上 総再生数200万回以上の YouTubeチャンネルは中高年や介護・医療職から絶大な支持を得ている。【介護エンタ―テイメントチャンネル】で検索!

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