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高齢者レクリエーション・ゲームが上手くいく『たった一つの簡単な方法』

投稿日:2018年3月30日 更新日:

「レクリエーションの進行が上手くいかない」「利用者さんの反応がよくなくて困っている」

そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

たった一つの簡単な方法で、利用者さんの反応がよくなり、レクリエーションの進行も上手くいく方法を紹介します。

当ブログ『FUNSEED(ファンシード)』では、リハビリやレクリエーションのコツ。介護・医療業界で働く人を応援する情報を発信しています。

人が行動するための心理プロセスを取り入れよう

レクリエーションや体操は、毎回利用者さんの反応が違いませんか?
月曜日はノリノリだったのに、木曜日同じようなメンバーなのに、なぜかノリが悪く動きもいまいち。
介護現場では、こんな場面に出くわすことが多々あるかと思います。
でもそれって当たり前のことです。
なぜなら、僕たちの目の前にはさまざまな思いを抱えた人がたくさんいます。

身体のあちこちが痛い人
家族のことが心配な人
将来のことが不安な人
中には認知症の人もいます

そんな人たちの前に、いきなりスタッフが現れ、レクリエーション・集団体操を始めても、集中して取り組んでもらえるわけがありませんし、効果は期待できません。

だからこそレクリエーション・集団体操の場面では、

『興味→納得→行動→継続』の心理プロセス

を取り入れることが大切です。

①興味

なんとなく取り組むレクリエーション・集団体操ほど効果を期待できないものはありません。興味を持ってもらうことで、ご利用者の意識をグッとこちらに向け、「取り組む姿勢」つくります。

②納得

「なぜそのレクリエーション・集団体操をするべきなのか」目的を明確にすることで、深い理解=納得に繋がります。納得するからこそ「やる気」が生まれます。

③行動

「やる気」が上がると集中してレクリエーション・集団体操に取り組んでもらえるので、さらに(目的に応じた)効果的なレクリエーション・集団体操参加となります。

④継続

やる意味を理解して取り組めば、継続していこうという気持ちが生まれます。
その場だけのレクリエーション・集団体操で終わるのではなく、次回の参加・居室での自主トレに繋げるレクリエーション・集団体操を目指しましょう。

漫才はこんな公式でできている

僕は、作業療法士としてデイケアで働きながら、大阪にある日本で一番大きなお笑い芸人養成所に通い、現在も芸人としても活動を続けています。
芸人を目指す人たちは芸人養成所卒業後、アマチュア芸人として活動を続けます。
お笑い劇場のオーディションを受けたり、自主開催のライブなどに出演し、ネタの精度を高めていきます。
若手のライブは1日に200組近くの芸人が出演することもしばしば。
その中で目立ち、笑いを取り、劇場のレギュラーを獲得していくことは至難の業です。
僕もライバルたちとしのぎを削っていた時期がありました。
(現在は一般の人も出場可能なライブに年に数回出演するだけになりました) 

↑介護エンターテイナーとしてもR-1グランプリに出場

あまり活躍したとは言えないのですが、ライバルたちのネタを研究することは毎日続けていました。すると、売れている芸人にはある特徴を見つけたのです。
それは、先ほど紹介した心理プロセスを、上手く漫才のネタにも取り入れていることです。

漫才などのネタはこんな構成でできている

①つかみ
②導き(ネタ振り)
③ネタ
④オチ
ネタだけをやっていると思いがちですが、段階を踏んでネタに入っています。

①つかみ ~観客をこちらに注目させる部分~

芸人が観客の前に登場し、挨拶や自分たちを紹介する部分です。
実は最も大切だとも言われています。

②導き(ネタ振り) ~観客に期待感を持たせる~

つかみが終わり、ネタに入る直前の部分です。
芸人用語では、「ネタ振り」といわれたりします。
本題のネタに向かって、観客に期待感を持たせる効果があります。
たとえば「彼女と最初のデートって緊張するよな。ちょっと練習したいから手伝ってくれへん?」こんな感じ。
観客は「ああ、今からデートのネタが始まるんだな。どんなネタが始まるんだろう」と、ネタを聞く準備をします。

③ネタ(本題) ~ほかの芸人にはないオリジナルのネタを披露する~

導きが終わり、観客に期待を持たせたあとは、いよいよネタ(本題)に入ります。
どこかで見たことのあるようなネタは笑ってもらえません。
その芸人の強みを活かした、オリジナルのネタを披露します。

④オチ ~観客に印象付ける~

ラストの部分。印象的なフレーズで最後を締めくくります。
オチが決まると、観客の記憶に印象深く刻まれ「またこの芸人を見てみたい」と思ってもらえます。

このように、短い漫才の中にも、観客を魅了するための仕掛けが隠されているのです。
売れている芸人はこの公式の中に、心理プロセスをごく自然に取り入れています。
「つかみ」で観客に興味を持ってもらい、「導き」でネタ(本題)をしっかりと聞かせるために納得させます。
興味→納得の流れが上手くいくと「この芸人のネタをしっかり聞きたい」という行動に結びつき、オチで印象付けることで「またこの芸人のネタを見たい」「応援したい」という継続に結びつくのです。

漫才もレクリエーションも一番大切なのは「つかみ」

漫才の公式の中でも、特に重要な部分は「つかみ」だと言われています。
前述のとおり、200組近く芸人が出演するライブでは、お客さんや審査員は50組もネタをみれば疲れてへとへとです。もう「漫才を真剣に見る」という姿勢にはなっていません。
そんな雰囲気の中、芸人がネタだけを披露してもお客さんが反応してくれないのは当たり前です。
だからこそ芸人は「つかみ」を工夫するのです。
つかみ」はその芸人の第一印象。上手くいくと「この芸人おもしろそう」「この人のネタなら聞いてみたい」と印象付け、意識を自分たちグッと引き付けることが出来ます。
「つかみ」が決まれば、成功したも同然。ネタにしっかりと集中してくれ、笑ってもらいたいポイントで笑いをとれるようになるのです。
芸人の「つかみ」を例に出すと、

・衣装を工夫する
・一発ギャグを入れる
・特徴的な挨拶をする
・声のトーンを変える
・「間」を変化させる

まずは「いかに自分たちに注目してもらうか」です。
テレビで漫才を見ていると、どの芸人さんも、試行錯誤しているのがよくわかります。
ぜひ注目してみてください。

レクリエーションにも「つかみ」を入れてみよう

僕はレクリエーションや体操するときに一番大切にしているのは導入部分(つかみ)です。
内容ももちろん大切ですが、導入部分に、いかに利用者さんを惹き付けるかが大切です。

「つかみ」は関心・期待感を高めること
つかみの効果は・・・

◆アイスブレイク
緊張や警戒で、氷(アイス)のように固まった空気を和らげる(ブレイク)ことです。
◆自己紹介(信頼)
あなたは誰なのかを明確にして信頼関係を築きます。たとえば認知症の方は、毎回あなたを初対面の人のように感じているかもしれません。
この人と何かしたい・なんか楽しそう・ワクワクするといった
レクリエーションの関心・期待感を高めていく効果があります。

では、介護現場で出来る簡単な「つかみ」を紹介します。

一例ですが・・・・
「視覚に働きかけること」
を意識してみましょう。

僕は「五感に働きかける」をリハビリのテーマにしていますが、
視覚は最も働きかけやすい感覚の一つです。
僕がレクリエーション・集団体操をする前によく行うのは「写真」を見てもらうこと。
A3の紙に大きめに印刷したり、SDカードを使ってTVの大画面で見てもらうこともあります。

もちろん見てもらうだけでは駄目です。
その写真にまつわるエピソードや思い出を紹介したり質問したりして会話を広げていくのです。
すると、視覚で入ってきた情報と、会話によって懐かしさや憧れや笑いを引き出し、利用者さんの表情が活き活きしてくるのがわかります。

初対面の人でも『絶対に心をつかむ』簡単な方法

僕は全国のべ150ヶ所でレクリエーションを行ってきました。
さまざまな施設に訪問するわけですが、当然目の前にいるのは僕と初対面の方々。

「何が始まるの?」「この子は誰?」と最初は皆さん警戒しています。
そんな人たちといきなりレクリエーションを始めても上手くいきません。
そこで僕は『鉄板のつかみ』を披露します。

自己紹介も兼ねて、僕のふるさと「富山県」の写真をいくつか見てもらうのです。
「僕のふるさとを当ててみてください」と、声をかけクイズ形式にするとより効果的です。

すると、
「おお綺麗なところやな~」
「どこだろう富山県ちゃうか?」
こんなふうに少しずつ会話が広がっていきます。
そうなれば「つかみ」は大成功!
この兄ちゃんと何かしてみたい ワクワクする そんな思いを引き出すことでその後のレクリエーションがとてもスムーズに進行でき、たくさん動いてもらい大爆笑が広がります。

簡単にできる「視覚に働きかけるつかみ」

他にもこんな写真がおススメです。

昔家族で旅行に行った場所
美味しかったもの
今注目のスポット

など。
ぶっちゃけ何でも構わないのです(笑)
その写真のその場所に、利用者さんを連れて行くことがポイントです。
特におススメなのが、休日に行った場所、食べたものを写真に収め、自分の体験として話すことです。
ネットで調べたことにはないリアルなエピソードがそこにプラスされ、より利用者さんの心を掴むことは間違いありません。
「この場面をあの人が見たらどんな反応を示すだろう?」
と想像しながら写真を撮ってみましょう。
あなたの写真を自分の思い出だけで終わらせるのではなく、なかなか外に出かけることができない利用者さんに「幸せのおすそ分け」をしてあげてください。

幸せのおすそ分けをすると、楽しさ・ワクワク感が相手に伝わります。
「私も行ってみたい」「私もやってみたい」そんな風に思ってもらえれば
これが動機づけに変わります。

「あの場所に行くためにはリハビリ頑張らないと」
「あの子が言っていたことをやるために歩く練習頑張ろう」
レクリエーションや体操への更なるやる気に繋がれば大成功です。

「導入部分」に写真を見てもらう。

「なんだ。そんな単純なことか。」と思った方もいるかもしれません。
でも、ただ見せるのではありません。そこに目的を持って行うのです。
目的を持って行えば、利用者さんが持っている、本人も家族も知らなかったような一面や潜在能力を引き出すきっかけになるはずです。

まとめ

1,人が行動するための心理プロセスを取り入れよう
 『興味→納得→行動→継続』の心理プロセス
2, 漫才の公式を介護に取り入れる
 ①つかみ ~観客をこちらに注目させる部分~
 ②導き(ネタ振り) ~観客に期待感を持たせる~
 ③ネタ(本題) ~ほかの芸人にはないオリジナルのネタを披露する~
 ④オチ ~観客に印象付ける~
3, 漫才もレクリエーションも一番大切なのは「つかみ」
4, レクリエーションにも「つかみ」を入れてみよう
 初対面の人でも『絶対に心をつかむ』簡単な方法は視覚に働きかけること!

  • この記事を書いた人
funseed

介護エンターテイナー石田竜生

フリーランスの作業療法士として介護現場で働きながら、お笑い芸人、舞台俳優の活動も続けている。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をテーマに、『介護エンターテイナー』と名乗り活動している。 リハビリ体操に笑いの体操、エンタメ性いっぱいのアクティビティなどを取り入れ、介護現場を『笑い』でいっぱいにするために、ボランティア・セミナー研修講師・イベントゲストとして日本全国を飛び回る。YouTubeで配信している体操や健康のコツは再生回数70万回以上。 『介護×笑い』に関する取り組みへの注目度は高く、多数のメディアで執筆・取材の実績がある。 YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCJhdPzUgJY9n8cFVSY03LhQ?view_as=subscriber)

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