人手が足りない日のレク|1人で20人を見るときの4つの形(作業療法士監修)

人手がない日のレク 1人でも回る4つの形 レク・体操のコツ

今日は職員が足りない。それでもレクの時間は来る。
この記事は、その日のためのものです。

人手がない日に、やってはいけないこと
道具を使うレク……準備・配布・回収に人が要ります
席を移動するレク……見守りが足りず、転倒の危険が上がります
個別に順番を回すレク……待ち時間が長くなり、待てない方が立ち上がります
中止する……何もない時間ができると、かえって目が離せなくなります

1人で20人を見るときの考え方

人手がないときに大切なのは、盛り上げることではありません。全員が同じ方向を向いて、同じことをしている状態をつくることです。
ばらばらに動く時間をつくらない。これだけで、1人でも見られる場になります。

人手がない日の3条件
① 全員が同時に、同じことをする……順番に回さない
② 席を立たない……座ったまま完結する
③ 職員が前から離れない……配ったり集めたりが発生しない

① 声をそろえる(いちばん強い)

号令をかけるだけで、全員が同時に参加します。正解がないので、できない人が出ません。声が出て、表情が動いて、場が一気にあたたまります。
「せーの」で数を数える、「せーの」でかけ声。これだけで5分は持ちます。

② 座ったままの体操

前で職員が1人やってみせれば、全員が同時に動きます。道具も配布物もありません。
動けない方には「見ているだけでいいですよ」と最初に言っておくと、その方も同じ場にいられます。

③ ホワイトボード1枚

全員が同じ方向を向きます。職員は前に立ったまま、一歩も動きません。書いて、聞いて、書き足す。それだけで場が回ります。
答えを書き出していくと、発言していない方も目で追えるのが利点です。

④ 読み上げるだけのクイズ

問題・答え・解説がそろっているので、画面か紙を見ながら読むだけで進みます。
「せーの、で指で答えてください」と決めておくと、早い人が先に答えてしまう問題も起きません。

作業療法士から、ひとこと

人手が足りない日に、レクを中止する判断はよく分かります。でも何もない時間のほうが、じつは目を離せません。立ち上がる方、帰りたくなる方、うとうとして夜眠れなくなる方。あとから手がかかります。
だから、こういう日ほど「全員が同じ方向を向いている10分」をつくったほうが、結果的に楽になります。内容は薄くてかまいません。
そしてもうひとつ。うとうとしている方を無理に起こさないでください。昼に眠らせないことばかり優先すると、夕方に不穏が出ます。同じ場にいてもらう、それで十分な日もあります。

スタッフの方へ

人手がない日のレクは、前もって「この日はこれ」と決めておくのがいちばんです。その場で考えると、必ず道具を使うものを選んでしまいます。
この記事をブックマークして、朝礼で「今日は人が少ないので、あれでいきます」と言えるようにしておいてください。

この記事を書いた人

介護エンターテイナー・作業療法士 石田竜生

石田 竜生いしだ たつき

介護エンターテイナー®/作業療法士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
株式会社おふとん 代表取締役

リハビリの国家資格をもつ作業療法士として現場に立ちながら、大阪よしもとの養成所で学んだ技術を介護に持ちこみ、「笑って続く介護予防」を全国に届けています。
このサイトの記事は、実際に現場で使ってうまくいったものだけを書いています。

  • 全国での講演・研修 500回/体操教室 150回(のべ5万人)
  • 介護レク専門誌「月刊デイ」「レクリエ」2誌に連載
  • YouTube登録者 5.7万人/総再生1,500万回以上
  • NHK・日本経済新聞ほか メディア出演多数
レク・体操のコツ
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